6月3日(土)
第18回 香りのセミナーに参加してきました。
主催 山本 淑子ハーブ・アロマアカデミー
共催 E・I・A・J国際アロマテラピー学術協会
・最先端のアロマテラピー
・認知症への取り組みの現状と科学への道
・抗菌アロマテラピーの基礎と応用
香りのセミナー前半では「最先端のアロマテラピー」として、カンジダ症に効果のある精油についての処方例の紹介がありました。
「認知症への取り組みの現状と科学への道」
匂いの経路 アロマを応用した認知症への取り組みの現状
認知症患者は、2025年に軽度認知機能障害の方々を含めて1000万人を超える(65歳以上4人に一人)と言われているそうです。
そして、多くの認知症患者は、早期に臭覚の低下が起こるそうです。
認知症患者見つけて治療するよりも、香りがわからなくなった人に対して、香りの刺激を与えることで発症を未然に予防することができるのではないかという仮説で研究をしていた
「伊藤 守先生」からの講義です。
脳内にある海馬・・・記憶に深く関係していると言われています。
そして、香りは脳にダイレクトに行き、海馬を刺激します。
今まで匂いで薬効を唱えた薬はなく、統合医療では、逆にアロマが唯一の補完医療と言われています。
匂い検査が認知症の早期発見につながる可能性が出てきています。
認知症の割合でびっくりしたのは、女性は75歳以降認知症になる率が高いそうです。
認知症の予防・改善は、
・生活習慣の改善(食事・睡眠・運動)
・脳機能トレーニング(音楽療法・回想療法・アロマテラピーなど)
■認知症機能の改善のためのアロマの利用法
アロマの芳香成分で刺激を
◎朝昼用

交換神経を刺激して、脳を活性させる作用が知られているローズマリーとレモン
◎夜 用

副交感神経を優位にして、鎮静作用が知られているラベンダーとオレンジ
現在認知症に使われている「ドネペジン」「メマンチン」等の薬剤は、認知症の原因となるアミロイドβ蛋白質の蓄積を抑制しないそうです。
また、アミロイドβ蛋白質の蓄積を抑制する薬剤は、まだ臨床応用に成功していません!
そして食品由来の物質が臨床現場では求められています。
今でも多くのサプリメントや食品に効果があると言われて使われていますが、あくまで臨床上効果があるという個人的見解の集合にすぎないようです。
食品由来物質で、病理学的にも臨床的にも効果を証明されています。
香りのセミナー後半は、「抗菌アロマテラピーと基礎と応用」
帝京大学医真菌研究所の安倍先生からの講義でした。
帝京大学では、抗菌アロマテラぴーの研究は20年以上続けているそうです。
抗菌アロマテラピーとは、どういうことかと言うと、精油、ハーブウォーター(およびその成分)を用いて、抗菌力を主体に、抗炎症効果、免疫調整力を利用して、自然治癒力を高めながら、感染症を予防または治療する方法で、特に外用として、経験的に使用されています。
そして、以下の作用があります。
1.精油が直接、微生物に働いて抗菌活動を発揮したり、病原性を弱める作用。
2.精油が身体に働き抗炎症効果や血流促進効果を発揮して、感染からの治癒を促進する作用。
3.精油による免疫調整作用で、感染防御力を高める作用。
抗菌アロマテラピーで対象となる微生物
微生物は大きさ 真菌>細菌>ウィルス
精油の抗菌力に対する感受性
ウィルス>マイコプラズマ>真菌>グラム陽性菌>グラム陽性菌
身近に見られる真菌性に有効と言われる植物精油

頭・・・脂漏性湿疹 ➡︎ ティートリー
(フケ、地肌が脂っぽくなる)
口・・・口腔カンジダ症 ➡︎ ティートリー、ミルラ
膣・・・膣カンジダ症 ➡︎ ゼラニウム、ラベンダー、タイラ
クラリセージ、ティートリー、ユーカリ
足・・・白癬 ➡︎ パルマローザ、ラベンダー、パチュリ
スペアミント、ティートリー、ユーカリ
ミルラ、ゼラニウム、レモングラス
抗菌アロマテラピーの応用
①白癬(5月〜7月の蒸し暑い時期のトラブル)
足白癬に対するパルマローザを含む温湯足浴療法
42℃20分の温湯と併用すると、精油濃度が低い条件で白癬菌を殺菌できる。
また、パルマローザは、主成分がゲラニオールで、殺菌力が強い。
しかも抗炎症効果も高い。
安全性、経済性から適切で、その香りも好まれる。
爪白癬に試みているアロマジェルでの方法
・水性ジェルに3〜5%のパルマローザ精油を加えたもの
・42℃程度に温めた温湿布で足を温めておく。
・患部の爪の周囲にも塗布してマッサージをする。
・血流をよくして爪の伸びを早くする
結果として治療開始から4か月ぐらいから効果が出てきました。
②口腔カンジダ症(防御力が低下した人で問題になります)
高齢者に起こりやすい口腔のカンジダの過剰増殖
口臭の増加、味覚の異常などに関与する可能性が高い。
そこで、アロマテラピストの力で、困っている人、今ある薬などでは不十分、もっと便利なもので、アロマの特徴を生かした具体的な製品の発案。
これは、高齢者・体力低下者の口腔衛生を効果的に改善させる手段が少ない。

口腔ケア用品(口腔洗浄用品・保湿ジェル)で、十分に微生物管理できない。
そこで、アロマの力で良い口腔ケア剤を作りたいという目標で、カンジダを殺すのではなく菌の病原性を弱め、口腔環境を整えることを目的に、アロマセラピーを具体的に応用したアロマキャンディの開発でできたのが、健口習慣キャンディ:シタクリアが出来ました。セミナーを受講し、アロマテラピーは難しいものではないのです。
生活の中で、身近に感じていくことが大切です。