ハーブと精油(エッセンシャルオイル)の違い
芳香植物やハーブにはさまざまな薬効があるといわれ、それは精神と肉体のどちらにも働きかけて作用します。
からだへは、皮膚や肺から血管を通って全身に伝わります。
鼻から吸入された香りは脳にダイレクトに伝わり、本能や情動、記憶に関係する部分に働きかけます。
ハーブの揮発成分を抽出したものが:精油(エッセンシャルオイル)です。
精油は、ハーブの持つ薬効が凝縮されています。ハーブに香りがあるのは、この揮発性成分があるからです。
ハーブの葉や茎はつぷしたり、摩擦を加えることでより強く香ります。
ハーブを利用した健康法は、民間療法として昔からありました。水溶性成分が多く作用が穏やかで、お茶にして楽しむこともできます。
さらに、自分で育てたハーブがあれば、新鮮な香りのハーブティーやハーブ料理を楽しむことができます。
精油はハーブより芳香成分が濃縮されているため、知識は必要ですが、初心者でも手軽にアロマテラピーを楽しむことができます。
用途によってハーブと精油を上手に使いこなしましょう。
ハーブとアロマで自然治癒力を高める
季節に応じたハーバルライフ
私たちは四季の変化に富んだ国に住んでいます。
周囲の自然は、その折々に表情を変えて楽しませてくれます。
その季節の移り変わりに応じて、私たちの体も体内環境を整えながら順応しています。
そのような適応力は、生まれながらにして備わっているのです。
ところが、自然環境も社会環境も悪化した現代社会では、心身のバランスをくずして適応できずに、不調を訴える人が増えています。
その不調が色濃く表れやすいのが季節の変わり目です。
心身のトラブルは初期のうちに対処し、そのつどケアしていくのが大切です。すぐにでも実行できることから始めて一年中を「元気」と「きれい」で過ごしましよう。
①春・・・解毒とアレルギー予防
エルダーフラワー(Sambucus nigra)+ ネトル(Urtica dioica)
②夏・・・ビタミン補給と夏バテ防止(消化器系に作用するハーブ)
ペパーミント(Mentha piper/ta)+ローズヒップ(Rosa canine)
③秋・・・気分の落ち込みや不眠の予防
セントジョンズワート(Hypericurn perfora turn) +オレンジフラワー(Citrus aurantiurn)
④冬・・・免疫賦活とインフルエンザ予防
エキナセア(Echinacea angustifolia) +口ーズヒップ(Rosa can/na)
アロマテラピー初心者は“アロマスプレーが簡単”
①春・・・ユーカリラディアタ(花粉症予防)
②夏・・・ホーウッド(ストレスによる夏バテ予防)
③秋・・・ベルガモツト(抑うつ予防)
④冬・・・ティートウリー(インフルエンザ予防)